正覚山 福成寺

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最新の行事記録

大施餓鬼会法要へお越し頂きありがとうございました 【阿弥陀浄土図紹介】

2017年9月13日

大施餓鬼会法要へお越し頂きまして、誠にありがとうございます。
今年は8月19日が土曜日という事もあり、例年よりさらに多くの方々に御参詣頂き、
皆様にお会いできましたこと、大変嬉しく思います。

※本堂内の様子
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そして、今年は座敷の床の間に知恩院所蔵の阿弥陀浄土図(重要文化財/鎌倉時代)の複写を展示しておりました。
ところが座敷に座れないくらい人が一杯になり、気が付かなかった方も大勢いらっしゃったかと思います。
そこで、ホームページでご紹介出来ればと思います。

【阿弥陀浄土図】
阿弥陀浄土図 HP用圧縮

≪阿弥陀浄土図説明≫
阿弥陀仏の西方極楽浄土の相を描いた図。中央に阿弥陀仏、向かって右に観音菩薩、左に勢至菩薩の両脇侍菩薩を大きく描き、多数の聖衆菩薩を周囲に配し描かれている。そして、手前の宝池中の蓮の花の上に、極楽往生した者達が生まれる様子が描かれ、極楽浄土へ迎え入れられている様子を描出している。阿弥陀仏如来の脇侍である観音菩薩は、阿弥陀仏の慈悲の徳をあらわし、勢至菩薩は、阿弥陀仏の知恵の徳をあらわし、人々の苦悩を取り除くため、光明を照らしている。

阿弥陀仏は、仏になる前を法蔵菩薩という名の出家者であり、長い修業期間を経て悟りを開き阿弥陀仏となった。
阿弥陀仏が法蔵菩薩の修業時代に立てた誓い(四十八願)が無量寿経の中に書かれ、誓いが達成されなければ決して仏にはならないと法蔵菩薩は宣言している。その誓いの中から第十八願及び第十九願を掲載する。

○四十八願中 第十八願 ※法蔵菩薩が阿弥陀仏になる前に立てた誓い
極楽浄土に往生したいと願い、私の名前を少なくとも十回唱えた(南無阿弥陀仏=ナムアミダブツと唱えること)にも関わらず、極楽往生しないという事があるならば、私は仏になるわけにはいかない。

○四十八願中 第十九願 
誠の心をもって人々が極楽往生したいとの願いを発したにも関わらず、その者が命を終えようとする時、多くの聖者と共に私(阿弥陀仏)が、その者の前に現れないような事があるならば、私は仏になるわけにはいかない。

これらの誓いが達成され、法蔵菩薩は阿弥陀仏となり極楽浄土を完成させたのである。つまり、法蔵菩薩が誓いを達成され阿弥陀仏となられたという事は、念仏(南無阿弥陀仏)を唱える全ての者を救って下さるという事である。
本図は阿弥陀仏がこの娑婆世界で臨終を迎えた者たちの命を救いとり、阿弥陀仏をはじめ多くの聖者と共に極楽浄土へ迎え入れる様子を克明に描いた浄土芸術である。

以上が阿弥陀浄土図の説明です。南無阿弥陀仏を唱えた全ての方々を必ず極楽浄土へ迎え入れる。全ての人を救いたいという阿弥陀仏の願いが伝わってくるようで心強いですね。また色々と床の間には仏教絵画と説明文を掲載しますので、お越しの際は是非ご覧下さい。