正覚山 福成寺

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最新の行事記録

御忌定式にて御忌大会唱導師を拝命致しました

2020年1月21日

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大寒の季節となりました。まさしく寒さは今が極みといった時期となってまりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?

さて先日一月十八日に行われました御忌定式にて、今年四月二十二日(水)に知恩院で行われる御忌大会の唱導師を正式に拝命致しました。伊藤唯眞門主より御忌定を披読され、辞令伝達が行われました。御忌大会とは、浄土宗を開かれた法然上人の御遺徳を偲び、法然上人がお亡くなりになられた日を期して行われる忌日法要であり知恩院で一番大きなかつ重要な法要です。四月十八日午後から二十五日午前中までの八日間、日中・逮夜の各法要が勤められ、法要期間中、法要以外に国宝三門楼上内にて夜通し行われる「ミッドナイト念仏 in 御忌」や「吉水講詠唱奉納大会」など様々な行事・催しが行われます。そのような重要な法要で唱導師の大役を拝命したこと、福成寺にとって大変に光栄な事であるとともに、心身共に引き締まる思いです。

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御忌定式は、御忌大会に奉仕する唱導師や逮夜導師を任命する儀式であり、古来より伝わる法式に則り、例年一月十八日に行われています。定式は大方丈鶴の間で厳かに執り行われました。大方丈鶴の間は、二条城の書院作りの形式を備えており、将軍家の公務でも用いられてきた歴史的な場所でもあります。狩野派の絵師による金箔の豪華な襖絵に彩られた多くの部屋が続いています。その鶴の間に、浄土五祖図を掲げ、その前で法要が執り行われました。浄土五祖は法然上人が『選択本願念仏集』の中で、その御念仏の信念より選定した祖師です。その五祖は、曇鸞・道綽・善導・懐感・少康を指します。法然上人はひとえに善導大師が説かれたお念仏の教えを受け継がれました。優れたお念仏の祖師の教えを受け継ぎ、今の浄土宗が存在しています。歴史の重厚さを実感した定式でした。そして、御忌大会が行われるのは、法然上人八百年大遠忌記念事業として、長い間修復作業が続き、その中に入る事が出来なかった国宝御影堂で行われます。その落慶法要も同じく四月に行われ、修復後初の御忌大会を務めさせて頂く事になりました。

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〈浄土五祖図〉

福成寺が唱導師を務めさせて頂くのが四月二十二日(水)の日中法要です。ぜひお檀家の皆様と共に知恩院へ参詣したく思います。どうぞご家族揃ってご参加ください。

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