正覚山 福成寺

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最新の行事記録

御精霊(経木)のお迎えは7月27日9時から8月8日までにお越しください。

2023年7月26日

今年は梅雨明けが6月から7月にかけて線状降水帯が各地で起き、川の氾濫や土砂災害で多くの方々が被災されました。まずは、被害に遭われた方々のご冥福と一日も早い復興を祈願しております。

また蝉の鳴き声も盛りを迎えつつ、真っ白な入道雲と青空がとても綺麗な日も多くなりました。それに伴い、暑さも大変厳しくなってきています。熱中症対策を十分に心掛けてください。

さて、今年もお盆の季節となりました。御精霊(経木)のお迎えは7月27日の9時から8月8日までお迎え頂けますので、どうぞお越しください。ご自宅でのご読経(棚経)は8月1日から始まりますので、棚経の日程までにお迎えをよろしくお願い致します。今年は、4年ぶりに施餓鬼大法要も、皆様に御参詣頂きます。8月19日8時から法要も厳修致しますので、お盆期間中にお仏壇にお祀り頂いたお経木を8月19日の施餓鬼大法要の際にお寺へ納めて下さい。それでは盛夏のみぎり、ご家族の皆様のご健康をお祈り致すとともに、お盆の棚経で皆様にお会いできることを心待ちにしております。

3月19日13時30分より春季彼岸法要を厳修致します。-お身拭い式の白布と極楽往生について- 皆様の御参詣お待ちしております。

2023年3月17日

【春季彼岸法要ならびにお身拭い式】
■日時 3月19日(日) 13:00より受付開始 13:30より法要
■御志納料 一霊 二千円 ※初めてお申込みの方は、故人様の俗名ならびに戒名をお伝えください。
■連絡先 (電話番号) 072-232-2797 (メール) fukujyouji.1538@gmail.com 

朝夕はまだまだ寒く感じますが、桃の節句も過ぎ日ごとに春めいてまいりました。桜の開花もすぐそこまでとニュースで聞きますと、心が躍る気持ちになります。
さて、今年も春季彼岸の季節となりました。春のお彼岸は、3月21日の春分の日を中日として前後3日間の合計7日間をいいます。この期間にお彼岸法要や御先祖回向を行うのは、『観無量寿経』というお経の中に、西方に沈む太陽から極楽浄土を思い描く修行法が記されており、浄土宗のお仏壇に向かって右側にいらっしゃる善導大師(ぜんどうだいし)が書かれた『観経疏』の中で、彼岸は太陽が真西に沈むところを極楽浄土と観想して自身の往生と御先祖様の供養、阿弥陀様への感謝をするのに適した期間と記されているからです。極楽浄土が西方にあることは『阿弥陀経』の中で明記され、あの太陽が真西に沈む先に極楽浄土があり、御先祖様もそこにいらっしゃると説かれています。是非お彼岸法要のご回向にご参加頂き、御先祖様を偲び、自分が今あることに感謝して、御先祖様の供養をするとともに、自らも極楽往生できるよう御精進ください。

この彼岸の期間中は、六つの徳目を実践する修養期間でもあります。六つの徳目とは、めぐむ(布施)、つつしむ(持戒)、しのぶ(忍辱)、はげむ(精進)、しずめる(禅定)、智慧をみがく(智慧)の六つとなります。最初のめぐむ(布施)という徳目は、「人に優しい言葉をかける」「笑顔で人に接する」「社会のために奉仕する」など、人に悦びや安らぎを施す〝善い行い〟も含まれます。私たちには、頭で理解できていても実践できていないことがたくさんあります。仏教では、頭だけでなく体でも理解すること、つまり実際に行動することが重要になります。単に教義(教え)を「学ぶ」だけではなく、日々の修行という「実践」をともなうのが仏教のあり方です。ぜひ、このお彼岸の機会に〝善い行い〟を実践して下さい。善行を積む姿を、極楽浄土から見てくださっている阿弥陀さまが、あなたの人生を理想的な生き方へと導いてくれるでしょう。

そして、御先祖様に感謝するということは、私たちが受け継いできた言葉があるからです。その言葉とは、
『花は枝によって支えられ 枝は幹によって支えられ 幹は根によって支えられている かるがゆえに咲いた花見て喜ぶならば咲かせた根本の恩を知れ』
と受け継いできました。私たちが生きているという事は、立派な花が咲いているという事です。しかし、長らく生きていると花や果実ばかりに目を奪われ、本当に大切な根を失ってしまいます。根が腐ると次の花が咲かなくなります。そういった根を失った人を昔の人は“性根が腐った”と戒めました。それは、次の世代を育てるための教えでもありました。明日からはお彼岸の『入り』となります。彼岸は一週間ありますから、必ず一度は家族揃ってお墓参りをして下さい。その時、自身の家の歴史を語ると、とても有意義な彼岸となるでしょう。

また彼岸法要当日に厳修致しますお身拭い式の際に、皆様に白布をお持ち頂くことをお勧めしていますのは、福成寺の御本尊が三国伝来御請来された京都嵯峨清凉寺より生身釈尊と尊崇される御本尊をお祀りさせて頂いているところに由縁があります。お身拭い式では本尊の開扉、引声念仏を唱え、香湯にひたした白布で本尊の釈迦如来を拭い清めます。拭った白布には霊験があり、経帷子にすると極楽往生ができるといいます。経帷子というのは御葬儀の際に身に着ける衣のことをさし、棺の中にお身拭い式の白布を納めてください。この法要は鎌倉時代中期の後堀河天皇の后安喜門院の母が浄土に往生した縁起によります。このことから、幣寺では皆様に白布をご持参頂き、その白布を使わせて頂きまして御本尊のお身拭いをさせて頂いております。ぜひ白布をお持ち頂ければと思います。

皆様の御参詣お持ちしております。どうぞご家族揃ってお参り下さい。

福成寺一同

合掌

1月1日午前0時より修正会を厳修致します。-己(おの)が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ-

2022年12月29日

本年は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。

はじめに、新型コロナウイルス感染症により、お亡くなりになられた方々に哀悼の意を表するとともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。また、地域医療を守るため、今も最前線でご努力いただいている医療関係者の皆さんに、心から敬意と感謝の意を表します。今年はワクチン接種の普及も進み、国産治療薬も承認され来年は更に安心出来る社会になることを祈るばかりです。しかし、今年は国内では安倍元首相が凶弾に倒れ、海外ではロシアとウクライナの戦争が始まってしまいました。毎日のウクライナ情勢のニュースを聞くにつれ、両国の方々の悲痛な思いに心が痛みます。一刻も早い愚かな戦争の終結を願っております。また、お釈迦様は法句経というお経の中でこのような言葉を残されています。

『己(おの)が身にひきくらべて 殺してはならぬ 殺さしめてはならぬ』

お釈迦様は、どこまでも非暴力を貫く生き方を説かれました。仏教徒にとって一番大切な事は「生命を傷つけてはならない。生命を奪ってはならない」ということです。「己が身にひきくらべて」というのは、暴力によって殺される側に自分の身を置いてみなさいということです。殺される生命の恐怖や苦しみを、自分自身の恐怖や苦しみとして感じ受けとめるなら、殺す側に立つことはありえません。国家や集団が、戦争やテロのような暴力を行使して人を殺すとき、必ず何らかの「正義」の名のもとに自らの行為を正当化しますが、そこには暴力を受けるひとつひとつの生命に「己が身をひきくらべる」思いが欠けているのではないでしょうか。21世紀に入った今もなお、世界各地で戦争やテロが繰り返され、多くの生命が失われています。その悲しい現実に直面して、私たちがどのように対処すべきかを考えるとき、「苦しみ痛む生命の側に自分の身を置いて考え、行動しなさい」というお釈迦様の言葉は、とても重要な意味をもっているように思われます。

さて、令和5年1月1日午前0時から修正会を厳修致します。修正とは、過ちをあらため正しきを修めるということで、修正会も、過去の誤った行いや罪を悔い改めて新しい年の始めを迎えようという法要です。“一年の計は元旦にあり”とある通り、1年の始まりに、過去を顧み今年のしっかりとした計画を立て、物事に臨むことが大切だと教えてくれています。そして、修正会では、阿弥陀経を読誦し、天下泰平や人々の幸福を祈る法要を執り行います。心を落ち着け、清浄たる極楽浄土を思いながら法要にご参加下さい。

【修正会】
■ 日時 令和5年1月1日 午前0時より法要開始 ※紅白歌合戦の後すぐですので、お間違いないようお願い致します。

福成寺の修正会は、燈火器と呼ばれる陶器にロウソクを点し、本堂内と境内を荘厳し、厳かな雰囲気を感じて頂ければ幸いです。法要は阿弥陀経を読誦します。阿弥陀経は、阿弥陀仏の極楽浄土の美しい光景を描き、称名念仏(南無阿弥陀仏をお唱えすること)による往生極楽を勧めるお経です。この一年の始まりを「阿弥陀如来様」、そして「ご先祖様」に祈願致します。

皆様には境内の御釈迦様に今年の目標を散華にお書き頂き、今年一年の始まりに、新たな決意を仏様にお誓い頂きます。どうぞお早めにお寺へお越し頂き、来年の抱負をお考え下さい。
お守りとお札もお授け致します。お仏壇の中や玄関にお祀り下さい。昨年のお守りとお札はご持参頂き、本堂内に納めて頂ければと思います。

それでは、皆様のご参詣お待ち致しております。

福成寺一同
合掌